開催に向けて/下澤達雄(第56回学術総会長)

 この度11月14日・15日の両日、東京で第56回高血圧関連疾患モデル学会学術総会会長を務めさせていただきますこと、大変光栄に存じます。ご支援いただいております学会会員の諸先生方に深く御礼申し上げます。

 1963年、まさに東京オリンピックの前年に岡本、青木両先生により樹立されました自然発症高血圧ラットSHRは、二度目の東京オリンピックを迎える2020年においても高血圧症のみならず多くのnon-communicable diseasesの研究に寄与し続けています。この間高血圧症の病態生理の解明、治療薬の開発、分子生物学の発展にともなう遺伝子、エピゲノム研究に貢献してきたことは異論がないことと存じます。さらに、脳卒中、心不全など循環器系疾患のみならず、骨粗鬆症、メタボリックシンドロームの病態解明、治療薬の開発にも寄与してきました。

 本学会は時代のニーズと研究の発展、特に遺伝子改変マウスの普及を鑑みてSHRにとどまらず、広く動物モデルを研究する学会へと発展してきたと伺っております。そのような学会の会長を務めさせていただくにははなはだ力不足でございます。そこで、今回は家森先生、福田先生、学会理事の諸先生方のご指導、お力添えをいただき、従来とはちょっと違う形の学会を計画しております。

 新型コロナウイルスの蔓延により多くの学術総会が開催できず中止、延期となり、最新の研究の発表の場が奪われてしまっていることは記憶に新しいところかと存じます。そこで、本年は若手研究者の先生方の研究をじっくり拝聴し、討論することに主眼をおき、一般演題を中心に据えたプログラムを企画しております。シンポジウムは1つを予定しており、本学会の50歳未満の評議員の先生方にお願いして現在プログラミングをしていただいております。スポンサードセミナーも2つにしぼり、多くの時間を一般演題に充てることにしております。ご参加の先生方には研究発表をattractiveに白熱した議論を巻き起こす勢いでご発表いただければ幸いです。

 また、SNSを活用し本学術総会の内容を多くの若手研究者に知ってもらい、この領域での研究者が増えることに貢献したいと思っております。#SHR2020をキーワードにSNSでの発信にご協力いただければ幸いです。

 今回の会場は英国大使館の近隣で都会の真ん中にしては緑も豊富で静かな場所となっております。学術総会の合間には皇居周辺の散策、ジョギングなどもお楽しみいただければ幸いです。多くのおもてなしをできないかと思いますが、皆様には秋の2日、学問に浸る日をお楽しみいただければ幸いです。